ひやおろしとフロストグラス
秋の夜長には「ひやおろし」を。
工芸工業デザイナーの小松誠さんによるデザインシリーズ。紙をくしゃっとしたカタチを写し取ってデザインされたグラスです。約30年ほど前の商品のため、当時のグラス概念が現在とは異なり、このような大きさのグラスがワイングラスとして企画されネーミングもワインとなっています。
全面にフロスト加工が施されたグラスは、内側には日本酒がすでに注がれていて飲むたびに外側に少しだけ垂れる液体によって、グラスの透明度が増し、なんとも言えない冷涼感を見せてくれます。
普通のグラスだと愉しむことのできない表情に加え「しわくちゃ」という意味であるクランプル(Crumple)を、そのまま形状のデザインとして取り入れられていて使い手の手の中にすっぽりと収まる。誰が使ってもどこかにしっくりとする場所があるはずなので是非自分のポイントを探してみてください。
以外にこの凹凸がしっくり手に馴染むんです。
「オトコノキッチン」というオールアバウトさん運営のサイト内の「あの一杯は、このグラス」という連載にて季節にオススメの飲み物と木村硝子店のグラスを発信していただいています。グラスチョイス/専務、文章/オトコノキッチン編集部さん、撮影/大町にて毎月更新しています。6月はスプリッツァー。