BELLO Ls(ベッロ エルエス)

ベッロLs

ずっと構想のあった色ガラスのウォーターグラス。車の窓ガラスでスモーク色の再生ガラスが出来ることを知りました。

そこでまずはウォーターグラスとしてもサイズ感ピッタリのベッロ Lを作ることに。色付きのグラスはお水用として、レストランで使っていただきたいと考えていて、さらに数アイテム異なった形のラインナップも予定しています。 

細かい気泡や、色のムラ感や個体差など再生ガラスならではの生地の表情や質感をお楽しみいただければと思います。

ベッロLs

素材については、帯広にあるマテックという会社が自動車にまつわる全てのものてで再生利用を目指して開発しているそうです。ガラスはその一部で、レアアースも取れるらしくガラスに着色などの可能性も探っています。

ベッロ Ls(2022年4月発売)

 

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<リサイクル硝子について>

木村硝子店のグラスは、無色透明でシンプルな形のものがほとんどです。それは、創業当時から“飲食店で使うグラス”を主に取り扱ってきたことが大きな理由です。ワイン、日本酒、カクテルの美しい色合いを目でも楽しむために、プロフェッショナルな現場では透明のグラスが選ばれてきました。

そんな木村硝子店ですが、実は以前からカラーグラスにも取り組んでみたいという思いがありました。ただ、私たちは工場を持たないため、生地、色味からの商品開発となるとハードルが高く、なかなか実現に至らずにいたのです。

そんな中、小樽の深川硝子工芸がブルーグレーの再生硝子生地で製品づくりをしていると耳にしました。これは、株式会社マテックが「自動車の後部座席横のウィンドウガラスを食器にリサイクルできないか」と依頼したことから始まった生地開発で、青みがかったグレーの美しい硝子でした。再生硝子の特性上、細かな気泡が入るのですが、それも含めて良い風合いなのです。

前述のように「プロの現場では透明グラスが一般的」ですが、あえて「透明な飲み物にフォーカスしたグラス」をカラー硝子で作ってみようと、ウォーターグラスやマティーニグラス、お皿などの開発をスタートさせました。

なお、自動車によってスモークガラスの色味が異なるため、生産ロットごとに微妙な色の違いが出ます。さらに、リサイクルガラスを約70%使用しているため、生地には小さな気泡が目立ち、同じものがふたつとないのも特徴です。その不揃いな表情こそが、リサイクルガラスならではの魅力。ぜひ、一点一点異なる個性をお楽しみいただけたら嬉しく思います。