CHERVRE(シェーブル)

車の窓ガラスを使用したブルーグレーの再生硝子。 再生硝子特有の気泡や、グラスの厚みによって見える色の濃淡など、 透明硝子にはない魅力を、 ユニークな形のウォーターグラスのシリーズに落とし込みました。 水が入った様はグラスの形をよりくっきりと見せ、 また違った佇まいを感じ取れます。

細かな気泡や色のムラ、生地の個体差など、再生ガラスならではの表情と質感をお楽しみください。

 

シェーブル
2025年5月 発売開始

 

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<リサイクル硝子について>

木村硝子店のグラスは、無色透明でシンプルな形のものがほとんどです。それは、創業当時から“飲食店で使うグラス”を主に取り扱ってきたことが大きな理由です。ワイン、日本酒、カクテルの美しい色合いを目でも楽しむために、プロフェッショナルな現場では透明のグラスが選ばれてきました。

そんな木村硝子店ですが、実は以前からカラーグラスにも取り組んでみたいという思いがありました。ただ、私たちは工場を持たないため、生地、色味からの商品開発となるとハードルが高く、なかなか実現に至らずにいたのです。

そんな中、小樽の深川硝子工芸がブルーグレーの再生硝子生地で製品づくりをしていると耳にしました。これは、株式会社マテックが「自動車の後部座席横のウィンドウガラスを食器にリサイクルできないか」と依頼したことから始まった生地開発で、青みがかったグレーの美しい硝子でした。再生硝子の特性上、細かな気泡が入るのですが、それも含めて良い風合いなのです。

前述のように「プロの現場では透明グラスが一般的」ですが、あえて「透明な飲み物にフォーカスしたグラス」をカラー硝子で作ってみようと、ウォーターグラスやマティーニグラス、お皿などの開発をスタートさせました。

なお、自動車によってスモークガラスの色味が異なるため、生産ロットごとに微妙な色の違いが出ます。さらに、リサイクルガラスを約70%使用しているため、生地には小さな気泡が目立ち、同じものがふたつとないのも特徴です。その不揃いな表情こそが、リサイクルガラスならではの魅力。ぜひ、一点一点異なる個性をお楽しみいただけたら嬉しく思います。