木村硝子店のグラスと私の日常/081

ピーボ 61921-11

ピーボ61921-11

グラスを置いただけなのに、お花を飾っているような気持ちになるのは、輪郭が植物のように美しいからでしょう。

一目惚れでした。

お酒を注げば、明かりを灯しているような気持ちにもなります。

日本酒やワイン、炭酸水や冷茶を入れて楽しんでおりますが、カクテルを作れる人ならきっと、もっと多彩な表情を見ることができるのでしょう。このかたちに惹かれた者としましては、それが心底羨ましいと存じます。

いま、私の手元にあるグラスは、作ってくれた人たちや、運んでくれた人たち、その人たちを支える人たちといった、多くの人の手を経て届けられたものです。
細いステムも、よくぞ折れずに国境を越えてきてくれました。

こういう、ご縁に支えられてようやく成立しているかたちを見ていると、製品の存在に関わってきた人たちに感謝をしたくなります。

ありがとうございます。大切にします。

 

text:近藤 海(木村硝子店スタッフ)