木村硝子店のグラスと私の日常 /072
海外出張が多かった頃に、ホテルのベッドサイドに置かれていたウォーターカラフェとグラスのセット。当時は夜中に喉が乾くことなんてなかったので、よく考えたら一度も使ったことがありませんでした。
モロッコのゴージャスホテルではミントの葉っぱと砂糖が添えられていて冷たいミントティー仕様だったり、パリの安宿ではベルベーヌのティーバッグが1袋だけ添えてあったり。国によって、さまざまな形のカラフェとグラスが置いてありました。シンプルにウォーターだけではないことで、なんだかお国柄を表していてとてもよいなぁと思っていました。
スウェーデンのゴットランド島へ行った時に泊まったシンプルなホテルでは、レモンが1個添えられていました。ゴクゴクと飲める、やっぱり一番美味しいレモンウォーターです。
インゲヤード・ローマンさんのウォーターカラフェセットを見るたびに思い出すあのホテルのあの空間。また行きたいし、あの人この人にも逢いたい。そろそろ、エアチケットを探して異国を目指したい気分です。
text:大澤 満美子 (buyer / Lilla Bäcken)
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