木村硝子店のグラスと私の日常/029
小さい頃から親父が晩酌の時に使ってたグラスがあった。
大振りで歪な形でゴツゴツしてて、こんなコップは使いづらいなって子供ながらに思ってた。少しづつ成長していく中で自然とこのグラスの魅力に気づき、いつしか自分の中でもなくてはならない存在になってた。
とある縁で、木村硝子店さんのショールームにお伺いする機会があった。
帰り際、目に留まったグラスがあった。
小さい頃から慣れ親しんだ、
このクランプルオールドだったんです。
巡り巡って、数十年越しに出逢った、出逢えた、
人とモノとのご縁。
巡り合わせというか運命を感じる瞬間でした。
text：中里 博恒（磁器制作）
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