グラスのお手入れ
text : Yuki Shinkai
おいしいお酒やお水は、ピカピカのグラスで、きもちよく飲みたいですね。
曇りのない透明感をキープするためには、やさしいお手入れが必要です。
洗うとき、拭くときに、少しだけ手の力を意識して丁寧に扱うといいですよ。
①グラスを垂直に持つ。
②柔らかいスポンジで中性洗剤で洗う。ボウル部分を持って口部からグラス内部を洗い、台座部分に持ち換えステム、台座を洗う。
③洗剤が残らないようによくすすぐ。
※ガラスの表面はやわらかく傷がつきやすいので、研磨剤入りのスポンジやスチールたわしなどで洗うのは避けましょう。
①グラスを垂直に持つ。
②手が触れないように、大きめの水拭き用の布(綿・麻など)で包むように持って、軽く全体と内側を拭く。
③仕上げ磨き用の布(シリコンクロス、ミクロスターなど)で、指紋をつけないように透明感が出るまで磨く。
洗ったあとはすぐに拭くのがおすすめ。水滴がついたまま拭かずに乾かすと、水滴のあとが残ってしまいます。
手が届かないグラスの底の部分は、布をねじって細くして拭き、届かない場合は、和筆を使い水滴を吸わせる。
洗うときも拭き上げるときもポイントは捻らないこと!
グラスを横にして力を入れると、ひねり洗い、ひねり拭きになり割れやすいので、洗うときも拭くときもなるべく垂直で。
基本、重ねない。
重ねたい場合は、薄い布か紙を間に挟む。
スタッキング可能なグラスはOK
食器棚の中で逆さに並べると、密閉されたグラスの中で、棚や敷いた布のにおいがこもって移りやすいので避けましょう。ダンボールで保管しているグラスは、箱のにおいが移っていることがあるので、洗ってから使いましょう。
お手入れにまつわるあれこれ
■クロスは洗濯ネットに入れて洗いましょう。
他の繊維がつくと、グラスに毛羽がつきやすくなるのです。
■グラスを拭く布を洗うときは、柔軟剤は使わないようにしましょう。
油膜ができて吸水性が落ちてしまいます
■日頃飲んでいるビールやワインの味がおかしいと感じるときは、グラス洗浄の不十分さや保管の仕方が原因でもあります。グラスは意外とにおいがつきやすいのです。
『GLASS STUDY』は流しの販売員・新貝友紀さんの文章による、硝子やグラスについてのあれこれをまとめた不定期連載です。